ぼくのずるやすみ 26

ほんとはずるやすみじゃないよ!

ボクくんは困っていました

ちょっと長めの学生生活を終えて、社会に出たボクくんは困っていました。
どうやら、なかなか社会という場所になじめなかったようです。
大学生の頃は社会学を専攻していたのに社会になじめないなんて、ボクくんにとっては思いがけないことでした。

ボクくんはいま 26 歳ですが、すでに会社は 3 社目です。今の会社にいる40歳の課長よりも転職回数が多くて、ボクくんはびっくりしていました。しかも、今の会社にもなじめませんでした。だから、ボクくんは、会社をしばらくお休みすることに決めました。こうしてはじまったのが、「ぼくのずるやすみ」ということのようです。

ほんとは「ずるやすみ」じゃないからね!

「ずるやすみ」なんて言っていますが、ボクくんはお医者さんに診断書をもらっているので、ほんとうは「ずるやすみ」というわけではありません。でも、いつも元気がないわけじゃないので、というか会社にいるとき以外は基本的には元気なので、「ずるやすみ」と思ってしまうこともあるようです。

ボクくんは、「ずるやすみしたらいけないんだぞ!」と誰かに言われても、「環境との関係性で発生する適応の問題なので、ずるじゃないです~、差別ですか?あ、もしかして羨ましいんですか?ほんとはあなたもおやすみしたいんですか?」と言ってやろうと思っていますが、ちょっと気になっていることもあります。
それは、心が不調で会社をおやすみする人が「ずるやすみ」だと思われてしまうことです。もうおやすみしているひとが「ずるやすみだ!」と言われてしまうのもつらいことですが、それと同じくらい心配なのは、そんな風に言っているひとが、ほんとはつらいのにおやすみしにくくなることです。

身の回りに誰かおやすみするようなひとがいるような環境はきっと、おやすみしたくなるような嫌な環境なのかもしれないと思うし、おやすみしているひとに「ずるやすみだ!」と悪口を言いたくなるひとはもしかしたら、そのひともすごく苦しいけど、それでもがんばっているから、やすんでしまうひとにチクチクしてしまうのかな、なんて思います。
そんなひとが、そのひと自身の言葉のせいで、自分の心と体が求めていることにフタをして、がんばりすぎていろんなものを失ってしまわないかが心配です。

どんなおやすみになるのかなぁ

こうしてはじまったボクくんの「ずるやすみ」。
いったい、どんなできごとが待ち受けているのでしょうか。

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